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○なんせんす・さむしんぐ○

美術や音楽の感想とか、動物中心のイラストのブログ。

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10月23日のお返事と追記。


三郎丸氏>
 ミラクルなつぶやきって・・・(笑)
 まろりーはただ、今のところ、主に、普通に日常的に心にうつりゆくつぶやきをその場その場で徒然つぶやいているだけですよー。
 晩ご飯はカレーがいいな。断然、甘口派。・・・というのと同程度のことをね・・・。
 ツイッターの世界というのは、どうも「大都会」といった様相です。個人個人が一つ所に集まって、その辺りの大通りだの路地だのをうろつきながら、ぶつぶつ好き勝手に呟く。で、その誰かの呟きが、たまたま耳に入ったら拝聴し、自分の呟きもたまたま誰かの耳に入ったりする。
 翻って、ブログというのは、以前三郎丸氏が言ったように、「田舎の居城」といったところで、鄙びた領地の、好きな絵などがあちこちに掛けてあったり、自分好みの自分の城館で、まあ、時々にいらっしゃるお客さまをおもてなししよう、といったところ。
 ひきこもりの田舎暮らしの方が、もちろん快適ではあります。

 さて、三郎丸氏のブログにあった、ロココ問題だが・・・。むろん、受けて立つ(そういう話じゃない・笑)トラックバックにて、腐廉恥だよね、うん。っていう話をちょっとだけ語らせてもらうよ(笑)
 あるいは、千葉市美術館で、酒井抱一を見ながら、ロココについての意見交換とか、どうでしょう(展示を見ろ!)

以下、あくまでも私の今現在考えたことね!明日には変わるかもしれない不安定な意見だ。

 さて、ロココの絵画として、一体いつ辺りのものを見たか分からないけど、初期のヴァトーの時代と、その後のブーシェ、そしてフラゴナールの時代と、まあ、どんどん芸術を需要する側が変質していきます。
 初めは、少数の王侯貴族たちに、次に加えて裕福な一般市民に、さらに新興の財力ある労働者層(ブルジョワ)も加わります。
 この人たち、一応同時代的な共通の好みの傾向をもってはいるものの、今までのように洗練された人にぎりの連中だけでなく、新たに参入した(貴族たちに比べれば洗練を欠きがちな)新興層に受ける絵も生み出さねばならない、と。数も多いし、貴族相手だけでは、画家も食べられなくなってきたし。
 ブーシェやフラゴナールが、AKB的というのは、まあその辺りの、市場への露骨な受け狙いが共通しているのでしょう。違いは、前者が「サブカルチャー」は決して狙っていなかったのに対し、後者は「端からサブカルチャー狙い」ということではないでしょうか。
 ロココだけじゃなく、いつの時代だって絵画は「あらゆる種類の」人の欲望を描いてきました。
 産業革命だの、科学革命だの、そういった時代を経て、例えば人間の「特に脂ぎった」欲望を満たす為だけの芸術と、そうでない芸術が、時を追うごとに乖離していきます。
 ええと、とりあえずフランスを想定して言うけど、18世紀前半までは、まだまだおおかた両者渾然一体だったものが、18世紀をすぎたあたりから、おそらく、画家たち自身も、需要・消費する側もきっぱりと分けるようになったのだと思います。
 で、その後、消費目的の一方は「芸術」というご高尚な分野から離脱し、日本でいえばサブカルチャー的なものとして、時折歩み寄ることもあるけれど、独自の道を歩んできたのではないかと。
 で、「芸術」を需要する人たちは、結局やっていることは変わらなくとも、「芸術」が「芸術的」であるためのレトリックを要求するようになっていったし、「芸術家」たちもそれを意図的に身につけていった。
 なんだか、もどかしいよね。
  あの時代、ただただ欲望を満たすために最高の才能を消費したし、たのしみ・快適さを追求して色々とやんちゃな絵を描きました。18世紀では、社会的なメッセージ性のある絵画や、宗教・歴史画に交じって、それも芸術だったし、そもそも今のような芸術と芸術でない絵の別はそれほど重要なことではなく、いや、それらの間にヒエラルキーはあったものの、現代になって、一括りに現代的な意味での「芸術」と呼ばれるに過ぎないと感じます。
(独特で一時代を築いたとはいえ、ロココが美術史から外されがちなのは、この辺に理由があるのではないでしょうか)
 まあ、つまり、こんな事いいな、出来たらいいなということを仮初にも叶えたいという目的からいえば、根本は一緒なのですが、現代の我々が、むきになって分けようとしているだけで、18世紀の面白いところの一つは、そういう現代の面倒くさい乖離を軽々と、いとも軽々と飛び越えていくところです。
 鹿の園は・・・多分、春になったら雌を求めて鹿が鳴く、それでいいと思います。私も詳しい訳じゃないけど、というかその教科書とやらに、その辺りの参考文献書かれていませんか? 読みたい。

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10月23日拍手お返事

くまさま>
 ご無沙汰してます! 飛んできて下さり嬉しい限りです(T T)私も実は、サイトマスター全然立ち寄ってなくって…。もともと、そんなに交流したり活用してはいなかったですが、実はおそばせながら、人の誘いでツイッター始めてみまして、両方は管理しきれないので、えいやっと退会してしまったのです。相変わらず、ツイッターもフルには活用出来そうもありませんが…(笑)
 狐どん、ここ最近で一番趣味に走りました(笑)お褒め頂き光栄でございます。
 ところで、くまさんのブログでコメントのタイミングをすっかり逃してしまってやるせなかった思いを、せっかくの機会にここで一言だけ言わせて下さい!!
 ショウガ水という訳語=ジンジャーエール?というあのくまさんのお言葉。私も昔何かで読んで、私も全く同じ思いでちょっと気になっていました。私が出会った訳語はショウガジュース。子供が飲むには辛いショウガの汁なのに、ジュースとはこれいかに、やっぱりジンジャーエールのことかしら、と思っていました。
 ジンジャーエールって結構、自作出来そうですね。私もやってみようかな。
 ではでは、また是非お越しくださいませ! 


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 さて、お返事ついでに一応の宣伝?を。
人の勧めでツイッター始めてみました。今のところ、数日か、1、2週間に一度、与えられたネット空間をとりとめもない空想で埋めています。馬鹿がばれること請け合い(もうこのブログで十分だが)
 ご興味のある方、フォロー返し狙いの方(笑)、当ブログ以上の辺境まっしぐらですが、どうぞ、お気軽に。そこでの名前はmarori_malupi。やっぱりどうしても韻は踏みたいらしい。
 横に貼りつけました。邪魔になったら(ツイッターアカウントごと)消すかも。
 しかし、140字で書こう、というツイッター。おしゃべりにはなかなかに酷で、思考(空想)の中の1000もの単語を経て、それから140字を瞬間的に選ばねばならず、推敲出来ず、本当馬鹿がばれる。

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10月5日拍手お返事

東沙さま>
 お久しぶりです!ご訪問・コメントありがとうございます。
 またブログの更新再開されたようで、嬉しい限りです。相変わらず、東沙さまのブログは書き言葉としての日本語を沢山読んできた人の書き振りで、素敵ですね。ってこれは私がそちら様にお邪魔していう台詞ですねぇ…。
 件の狐人は、18世紀のスーツ(あれはスーツなのです)好きのための、自給自足です(笑)
 設定としては、もしこういう人がいたらフランス革命のときにいたら断然格好いいのに! という自分だけのうけ狙いですが、あの微妙にマニアック過ぎる代物をお気に召して頂けて、嬉しい限りです。
 「美術自論」、美術をねたにしたあれらのブログ記事に、言い得て妙な良い言葉をあてて下さいました! 評論という訳でもなし、もちろん批評でもなし、私は「感想」という大雑把でぼやけた言葉をあてていましたが・・・。
 だまされてはいけません、執着心のようなものが濃いだけで、内容自体は決して濃くはないのです(笑)
 またのご訪問、心よりお待ち申し上げております! 私も貴ブログの更新を楽しみにしております^^

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ルナールの末裔

Le-Descendant-de-Renard.jpg
 中世封建時代からこずるい権謀術数の限りを尽くして宮廷にのさばってきた偉大にして古き悪貴族。
 18世紀、革命派について威を借り続けていた王権を打倒するも、イタリア亡命途上にうっかりへまを踏んで、1790年代辺りでギロチン刑に処されると華々しくて格好良い。と思ったけど、服装は革命一世代前の型なので、その後付け設定とは少し時代が合わなかった。
  ずるがしこく、モラル無き知能派の狐が活躍する、中世の『ロマン・ド・ルナール(狐ルナールの物語)』とか、ゲーテ著『ライネケ・フックス(狐のライネケ)』がねた元ですが、もちろん単にお洋服が描きたかっただけです。

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9月13日拍手お返事

こうせい様>
 ギリシャ神話は、やっぱり世界一面白い物語群です。上野の古代ギリシア展で、ビタミンのように不足がちがったギリシア神話要素を吸収出来たので、ちょっと元気になりました(笑)
 当方へのリンク返し、ありがとうございます!どこかにリンクを貼って貰っただけでも有難いのに、こんな辺境サイトを気にかけて下さって感謝甚大です。
 麗子像の検索ワード、しかし私も同意見です(笑)時々、素敵なワードで検索して下さる方もいらしって、かつて「神曲 ダンテ へたれ」と検索掛けてくれた方は、本気で友達になりたかったです(笑)そして、それでひっかかる当ブログ・・・。
 と、返信不要とのことでしたね、ついついおしゃべりしてしまいます(笑)


 さて、本日は、お返事に加えて軽めの話題でも。

70 Million by Hold Your Horses ! (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

 Hold Your Horsesというロックバンド(ロックじゃないのかも?)のプロモーション映像。多分。
 美術ファンの心をくすぐる、名画をもじったネタが可笑しい。
 どれも、なんというか、美しくない!(褒めています・笑)そして、どことなく、似てない!(やっぱり褒めてます)さらに、なんとなく、しょぼい!(それでも褒めています)こう、手作り感というか、仮装大賞的が楽しい。
 動いちゃいけない人(遺体役)まで歌っているとか、唐突でミスマッチすぎる楽器の配置とか、何よりヌードの……(ノーコメント・笑)突っ込みどころ満載。

 どんな名画を使っているのか知りたい!という勤学の士には、こちらの映像もどうぞ。
 

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なんせんす・さむしんぐ

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