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○なんせんす・さむしんぐ○

美術や音楽の感想とか、動物中心のイラストのブログ。

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5月20日拍手お返事!

ぴっころ様
お初にお目に掛かります。ご訪問&コメントありがとうございます!!
はるばるこんなネットの端っこまでお越し下さり嬉しいコメント、感謝甚大です。
レンブラント展、地味ではありますが、食べごたえのある味わい深い展示でした。もちろん、花形油絵作品も見応えありました。とくに、図版で見て大好きな小品、アトリエのレンブラントが個人的に嬉しかったです。
こう、和紙は自ずから光を放っているかに見えたので、窓が描かれた室内の版画などは、本当に窓からの光かと思うくらいでした。
そんな、不思議な臨場感も気に入って、レンブラントは和紙に印刷したのかも…とか勝手に想像したりしました。
そして、レンブラント展では展示の軸がぶれるから触れられていなかったけど、和紙に刷ろうなんて思ったのはレンブラントが最初だったのでしょうか、他の画家も和紙に刷ったのでしょうか、展示を見てしばらくしても気になりだすくらい、・・・なんというか懐の深い展示です。

美術館の覚書の合間に、しょぼしょぼイラストを描いておりますが、それまで見ていただけるなんて、嬉しい限りです><
触りたくなります、とのコメント、やっぱりもふもふ感は大切です。こう、童話やらイラストやらで動物が立って歩くだけで結構大喜びします(笑)
歴史っぽい衣装、英語ではコスチュームというのですが、大好きなんです。なんといっても18世紀のスーツ(モーツァルトみたいなの)は格好いい!…「コスプレ」は「歴史衣装劇」のことだと主張します(笑)

チェンバロに興味おありですか♪・・・ひょっとしてぴっころ様はフルーティスト様でしょうか。・・・単にお名前からの推測ですが・・・。
チェンバロそのものに触ったのは大人になってからです。ただ一応ピアノを小学生のときからのんびりやっていて、自由に曲が選べるようになってからは、バロックな曲ばっかり弾いていましたし、その頃からピアノよりチェンバロの方が私にとっては普通の楽器です。家では電子ピアノで練習していて、すっかり本物のピアノも弾けなくなりました・・・。というより、弾きたいピアノの曲がありません。
音色は、気になりましたらぜひCDで聞いてみて下さい。出来れば、複製チェンバロより作られた当時のオリジナル楽器で・・・。図書館にごろごろしているので、お金はかかりませんよ!(笑)一台一台で違うのはもちろんのこと、一台のチェンバロで多彩な音が出ます。

応援、感謝です!こうやって、定期的に美術関連の記事を書かないと、もともと大したことのない目が鈍くなりそうで。何か、感覚をこうやって研いでおきたいのです。最近、もう終わってしまいましたが、すべりこみでフェルメール展行ったので、簡単にその記事が書けたらな、と思って居ります^^
腕の方は多少不便だけど、何とか平気です。とりあえず、片手だけでがしがし弾いております☆どうせ左右別々に練習したりするのだから、今だけ片手でもいいじゃない!という(笑)
本もなんとか、電車内では読めませんが、順調に「ゲーテ全集8」を読んでます。これ読み切ったら「レンブラントと和紙」読みます!
片腕は無くとも、芸術は無ければ。

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ちょっとした惨事。

 利き腕の骨を折りました。まあ、関節の先にひびが入ったくらい。腕を三角布で吊って典型的な怪我人の体です。
 全治およそ一ヶ月&ちょっとしたリハビリが必要だって。
 しばらくは、凝った絵を描いたり、鍵盤を弾いたりは出来なさそう。…読書強化月間かな。しかし片腕使えないので、本を構えるのも大変だなー。
 せいぜい、逆の手が器用になって戻ってきます。

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読書日記と5月3日拍手お返事

 最近の読書は自分でなかなかのチョイスだと思う。
・「オシァン」。18世紀末に大流行し、その後のロマン主義者の心象風景に多大なる影響を及ぼした、古代ケルトの歌。
 ほぼ毎ページに「亡霊」という単語が出てくる陰鬱さ。ヒースの茂る荒涼とした原野、荒々しく吹きつける山風、激しく泡立つ灰色の海、厚く垂れこめる叢雲に走る稲光、雷に焼かれて丘に立つ焦げた樫の木、病んだ月光と亡霊の放つ仄かな光。そういった世界観の中で、老いて視力も衰え剣の取れなくなった首領オシァンが、亡き息子オスカルの許婚マルヴィーナに昔を偲んで語った、という設定。愛する人を追って戦場にこっそり武装してついていってしまう美女あり、「勇士たちのぶつかり合う激戦の轟きは、嵐に現れる一千の亡霊の絶叫のよう」という時々かなりいっちゃった比喩も魅力。比喩の方が分かりにくいし! 面白いけど3ページで眠くなるのでなかなか読み切れない。
・「ライネケ・フックス」。ゲーテ著。良い政治をしているつもりで実は身勝手な王様ライオン支配のもと、さかしい悪党ライネケキツネがのさばり、善良な者や弱者がどんどん貶められる動物物語。ゲーテがフランス革命あたりの不安定な政治情勢のもと、上手く世渡りする悪党がのさばる当世の宮廷にあてこすって翻訳・翻案したという中世のイソップ風のお話。中世ものより言葉が明瞭・整っていて面白い。「悪い奴は不当に成功し、悪い奴はいなくならない。」という、夢のイタリア旅行から現実に戻ってしまったがっかりゲーテのメルヘン逃避行(違)本当、ゲーテとは気が合うよ。
・「香水―ある人殺しの物語―」。未読。舞台は18世紀半ばを過ぎた頃、ようやく今のようなフラワーベースの香水が使われ始めた時代。天才調香師が自ら殺してしまった恋人の面影を求めて、美女の「香り」を採集し究極の香水を作る――。という話かと思う。以前、「パフューム」の名で映画化されたものの原作。

 あああ、読みたいもの適当にあさったら、結局全部18世紀末で揃ってしまった。18世紀末ってさ、こんな時代だから、「ヴィジェ・ルブラン展」だけじゃ物足りないよな(笑)

マコト様>
 返信ご不要とのことですが、勝手にお返事しますー(笑)
 でも、フランス語はさすがに英語より使い難いので、最終手段です。英語で駄目ならひょっとして?みたいな…。
 大きな図版のデジタル取り込みは、三脚を使って真上からデジカメ撮影推奨です。大体の美術図版はてかてかした紙なので、光の反射を写しこまないよう自然光で撮るといいです。あと、本の歪みを最小限にするため、透明ガラスでおさえたり、図版のない方のページを直角に立てたりとか。
 ただ、古い印刷はやっぱり不満ですよねー。近年の印刷技術の向上は本当素晴らしいです(笑)美術の本は高いしでかいし重いし、立派なのはそんなに簡単に買えないですよ。
 色のくすみくらいなら、本物がそんな色味かどうかは置いておいて、やはりデジタル編集で彩度アップなんていうクリエイティヴ(笑)なことも。
 実は、私も普通の「歴史」はちょっと苦手だったりします。もうちょっとまじめに「ベルばら」読んでおけばよかったと思いましたよ(そこか)
 例えば、地方に貧乏貴族がいる一方で、ヴェルサイユに勤務する都会派?の貴族もいて、ヴェルサイユの建築部みたいな部署なんか、文献では結構忙しそうでした。どんどん老朽化するヴェルサイユ宮殿の限られた予算内での補修、ヴェルサイユに住む他貴族(王様から部屋が与えられるので、自分勝手にリフォーム出来ない)の要望への身分に配慮した対応、無断リフォームへの対応、迷惑な隣人を何とかしてくれなどという文句、そもそも政治関係なんかを考慮してのヴェルサイユの部屋割の管理などなど、部長は大活躍&高給取りな一方で、かなり煩雑な仕事っぽかったです。しかも今みたいにパソコンのない時代…。
 やっぱり、優雅にお金持ちに暮らす為には、おべっかや媚びへつらい、社交なんかそれなりの努力は重要だったみたいです。優雅だけど人間的でない、というのが王様近くの貴族の暮らし、という印象です。

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4月26日拍手お返事

マコト様>
 ご覧いただき、拍手・コメントまでありがとうございました!子爵は自分の演奏に拍手を頂いて、ご満悦かと思います(違)あれは、自分の画風というよりは、とあるイラストレーターのぱくり画風だったりします(笑)
 伯爵、公爵、正直どんな職業かいまいち分かりませんが(笑)、やっぱり良い響きですよね。
 子爵は、伯爵や公爵ほど偉くなく、かといって身分のより低い男爵ほどインパクトもなく、微妙なポジションが魅力です。(全世界の子爵様、ごめんなさい!)関係ないですが、個人的には、「睨下」もおいしいと思っていますので、その辺も理由なく好きです(自己主張・笑)
 サイト、ブログ閉鎖とのこと、運営お疲れ様でした。サイトは無くなっても、このブログはひっそり公に開かれてますので、こっそりでもいらしてくれると、とてもうれしいです。こちらも運営休止状態にならないよう時々、更新しますので(笑)
 また、復活したらぜひ、アドレスなど教えてください。ブランク期間を経ていっそう進化したマコト様のサイトに、こちらからぜひリンクを張らせて下さいませ。

 さて、お尋ねのヤン・ファン・エイク等の画像です。もう色々と試されているかもしれませんが、効率が良いか悪いかは別としまして、私の地道な(笑)やり方をお教えします。
 私は、いつもグーグルの画像検索で探します。画像検索では、大きな画像だけをヒットさせることも出来るので、とっても便利です。多分、ヤフーよりグーグルの方が多くヒットする気がします。
 コツとしまして、洋物は日本語より、英語やフランス語などで検索すると、より沢山の中から選べます。例えば、「ヤン・ファン・エイク 肖像画」で調べるより、断然「Jan van Eyck portrait」。それに、日本語ではファン・イクとカタカナ表記が一致しなかったりするので、やっぱりアルファベットがいいですね。
 特定の絵(例えば<アルノルフィーニ夫妻の肖像>の場合とか)を探したい時は、まずは日本語で<アルノルフィーニ夫妻の肖像>を探しまして、固有名詞など英語ではどう表記するかをぐぐります。画像名として、断片だけでも、英語の綴りが書いてある場合もありますので、それを検索ワードにするとよいと思います。
 あるいは、ウィキペディアの情報なんかも役立ちます。日本語よりは、やはり英語版です。日本語版は、英語版よりも情報が少なく、しかも信憑性が薄いので注意です。(…英語版とて、インターネットの情報である以上は、丸のみは危険ですけど…。)画像も見れる主要作品リストがあったりするので、それを壁紙にしたり、検索してより自分の理想に近い同じ画像を検索してみるのも手です。
 絵の日本語のタイトルも分からない場合、ざっくりJan van Eyckで画像検索。それっぽいものをしらみつぶしに探します。目的(これかしらと思う・見覚えのある)の画像を見つけたら、そのサイトにアクセス。で、タイトルなどが表記されていないか探します。(これとは別に、どこかファン・エイクの現存全画像を一堂に集めているサイトとかを発見すると便利です。)それを元に再検索して、自分の求める、大きさ、色合い、画質の画像を探しに行けます。
 ちょっとだけ専門的になるかも知れませんが、昔の絵にはタイトルを付ける習慣はないので、描かれたものそのものの名前がタイトルです。例えば、洗礼者ヨハネなど聖人の名前、キリストの磔刑、とか「何の絵なのか」判断してお決まりのタイトルを入力してみたら、それっぽいのが出てくるかもしれません。
 白状しますと、こうやって検索した画像を自分のサイトに転載するのは、死後5、60年経った画家なら著作権など法律的に問題はないのですが、多少マナー的にちょっと悪かったりします(^^;ごにょごにょ…
 最終手段としましては、どこかの図書館でこれぞという画集を借りてきて(ファン・エイクならきっと図書館も持っているはず)、自分でスキャンです。本当はスキャナより、手なり文鎮なりで本を平らにおさえ、カメラ&真上から三脚(出来れば天然の外光で)で写すのが、一番歪みなく綺麗にデジタル化できます。画像編集ソフトで傾いていたらまっすぐに直して、余分なところはトリミング。多少、手間がかかります。
 ヤン・ファン・エイク、あの細密な描写を堪能するには、なるべく大きな、画質のよい画像が欲しいですよね!もし、分からなかったらまた遠慮なくご質問下さい。解決できるかは分かりませんが、ご協力は惜しみませんよ!

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Die Welt muß romantisiert werden!

 さて、約一ヶ日の間、節電の為お休みしていた当ブログでございます。
 …普段からそれ程の更新頻度でもないし、本人も一日中パソコンを使う人間でもないので、あまり貢献はしなかったかと思う。
 駅やお店など、とても暗くなりました。でも、常々、明るい昼間から蛍光灯の光を浴びせられて、ほとほと嫌気がさしていたところなのです。ましてや自然の光が入ってくるのに、それをかき消すように付けられた電灯は、ほとんど暴力的で、うんざりしていました。
 明かりというのは、本来贅沢なものです。かつては蝋燭の現物支給が給料代わりになることもあったといいます。
 電車の本数が減るのも、お店が品薄なのも、我々にはもはや代替品が沢山あるのだから、別に問題ありません。昔の人が、人を歓待するために、上質の牛肉を手に入れようと、従僕に町中の肉屋を探させたが、ろくなものが手に入らなかった、などという日記を残していたのを思い出します。そうです、毎日溢れる商品は本来有限で、必ずあるものではなかったのです。
 満足する為には欲望を少なくすることだ、少なくして質を高めるべきなどと今更まろりーがジャン・ジャック・ルソーと同じ事を言う必要はありますまい。よくいうように、今までが異常に便利で贅沢だっただけで、贅沢は嬉しいことですが、贅沢にどっぷりつかるのも食傷します。今までまあ、自分もよくぞ飼いならされていたものだと、多少自己嫌悪ですが、今後電力供給が旧に復することがあっても、このままの薄暗さでいって欲しいものです。

Sed nos inmensum spatiis confecimus aequor,
et iam tempus equum fumantia solvere colla.
--P. Vergilius Maro, Georgicon

だが、我々はというと、
(サトゥルヌスの黄金時代からは)計り知れないほど遠くまで来てしまった。
今こそ湯気立てる馬の首を緩める時だ。



 さて、この一月は、活字中毒を発症しまして、さらに例の事のおかげでロマン主義っぽいものばかり読んでしまいました。
海辺の修道士フリードリヒ<海辺の修道士>
自然に対して人間は小さく非力なものだ、というのはロマン主義のよくあるテーマ。追悼を。

 で、最近ずっとノンフィクションばっかりだったし、ロマーンに飢えてがっついてしまった。
・ハムレット(新約古典文庫の)
・トリスタンとイズー(許されざる二人の愛と死の中世ロマン。そもそもトリスタンの生い立ちと名前が「悲しみ」という意味からして痛い系ロマンチック)
・若きウェルテルの悩み(爆)
・狐物語(中世の小説。イギリスはキャクストン版。フランス版は痛快悪漢小説だけど、イギリス版は教訓色が強い。一見「たのしい川べ」風だけど、悪がのさばり、善玉も弱者も陥れられる案外殺伐とした話。とりあえず、19世紀の木口木版挿絵が癒し。うさぎの首とか食いちぎられているけど。)
 次は乗りで「オシアン」読むよ!(荒涼たる戦いと滅びの古代ケルトの詩…だと思う)
 上記、全部ロマン主義時代に流行ったものです。…悪狐以外、主人公皆死んでるのがテンションあがりますね…!

Die Welt muß romantisiert werden.
世界はロマン化されねばならない!byノヴァーリス

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なんせんす・さむしんぐ

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