若林奮展のあと、ところ変わって、Bunkamuraの国芳と国貞展をはしご。
前記事の若林奮展と、在り方とテンションが全然違う(笑)
こちらは少しお祭り騒ぎ。
ポップカルチャー寄り、というか現代の漫画やその他エンターテイメントのご先祖様、みたいな扱いで、時代は江戸末期(でももう19世紀も半ばだから、結構最近かも。)と隔たっているものの、ひょっとして現代彫刻家の若林奮よりずっと身近かも知れない。
プロジェクションマッピングなんかが会場を盛り上げていたりして。
「俺たちの国芳わたしの国貞展」というタイトルに若干の押しつけがましさを感じつつ。
このパワフルな圧力も、美術館側で演出したかったのではないか、と解釈する。
全部で150点余り。とにかく綺麗な刷り。見応えはあり。
すごく楽しめました。
美術館側は、「国貞と国芳、ぜひ比べてみてね」なんて言っていました。
私にとっては、国芳の方が共感があるかなあと。
国貞は、役者のいわば肖像画が得意なのだけど、役者本人を知らない以上、水滸伝や八犬伝といった漫画みたいに派手な物語が展開する国芳の方が、物語性、ファンタジー度が高くて。
しかし一番印象に残っているのは、、、実はテンション高すぎな解説キャプションだったりします(笑)
ポップでキャッチーを狙った分かりやすい説明書きなんだけど、それに文句は全くないけど、その悪乗りというか、酔っぱらった上滑り感に思わず笑っちゃう。
漢字のルビに英語の語彙を使うレトリックが鼻に付くなぁ~(←褒めてないけど、貶しては決してないです)言いたいことはよくわかる。
全体では、ご衣裳格好いい。
揃いのシックな着物や、ド派手な衣装や浴衣。
ベロ藍は不思議と目を引く綺麗さ。
そして、やっぱりのお土産のテンションの高さ。
この調子で次のトワル・ド・ジュイのお土産も頼む!まじで。