久しぶりに科博へ。
大哺乳類展とかで、どちらかといえば、ゴールデンウィークにお子様狙いの展示なのかなーと思い、大きなお姉さんが行ってもよかろうかと、ちょっと戸惑っていました。
大哺乳類展、沢山の哺乳類を、剥製で見せようという展示。近くに動物園があるというのに、雨の日だったからか、行ったら、沢山の大きな人がいて、案外大人も見に来るものかと思いました。
中に入ると、最初は哺乳類の定義から・・・結構図鑑的な知識で難しい。で、現代の真獣類が表れるまでの、古生物の進化の過程などを骨で展示。
古代生物の復元図ってどれもこれも垢ぬけていない。それは、動物の効率的なデザインがまだ未完成だからだろうと思っています。
展示の端々に、「より効率のよい歩き方が出来る」とか「より効率よく咀嚼出来る」とかいう記述があり、そういう効率性は生物の生き残るか生き残らないかに関わってくるものなのだと実感。
そういう効率性を求めていって、時代を経るごとにスマートでバランスが良くなってくる。不思議と、宇宙全体でそういうもののようです。
宇宙の始まり、銀河はなく、不揃いな原子の星が、不整形な靄で存在していただけだったのが、だんだん丸くなり、銀河を形成し、秩序だってくる。不思議なものです。
まあ、古代生物の次の剥製オンパレード&骨格標本が白眉な訳ですが、今回、一番見たかったのが、クーズーの剥製。
クーズーは日本には動物園にも居ない大型の草食動物。ウシ科。アフリカには普通に居るものだそうですが、なんといってもその角!その捻れた角!伸ばせば最大で170センチにもなるという大きな捻れた角。
この捻れた角は角を突き合った時に、相手を傷つけないための形だそうですが、見事な捻れっぷりが見事です。
その他の剥製も沢山見れたし、写真もちょいちょい撮ってみた。面倒なので公開しないけど(笑)
ものすごく混んでいたのが不満。もっとゆっくり見たいものだった。まあ、キャッチーな集客を狙えて、博物館に人が大挙して押し寄せるというのは、啓蒙的にも良いことだ。
しかし、彼らこそ、真なるNature mort(死せる自然)。
これらを人間の目は愉しむのかと不思議でならない。
博物学は狂気です。
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