ユベール・ロベール展が楽しみすぎて、仕方のないまろりーです。本当、どきどきする。まるで、肖像画でしか見たことのない婚約者に初めて会うかのような、ときめきです。
ユベール・ロベール、廃墟のロベールこそは、このまろりーの代弁者。このような絵が描けたらなぁ!こんな風にムーサと戯れられないものでしょうか。
矢も楯もたまらず、上野を通りすがったおり、図版だけ先に買ってきました。馬鹿だなぁ・・・。冒頭の論文と参考文献表が楽しみ!
・・・まだ、なかの展示を見る暇はなくて、見れていないのですが。いやーこんなロベール展なんてものが実現するなんて思わなかった。本当、涙が出る程嬉しい!!しかも同時開催、ピラネージの牢獄ですって、幸せすぎる。
廃墟への思い入れと、アルカディアを希求する気持ちと、過去への追憶、神話世界への憧憬・・・、牧歌。
ロベールについて、展示を見る前に、自分の先入観をまとめておこうかな。
しかし、まとまる見込みがつかない。
廃墟論、庭園の美学、ルソーを代表する思想、革命機運、古代遺跡の発掘と新古典主義の流行、ウェルギリウスと牧歌、田園の美、ピクチャレスクと崇高美の勃興、おそらくはアカデミーとサロンとか。うーん、18世紀後半に横たわる色々な美術の問題がてんこもりでまろりーの力では書けそうもないな。美学系はちょっと暗いよ。
これでフラゴとか加われば、18世紀の社会がすごく浮き彫りに・・・・って本でも一冊書くつもりかしら?待て待て、妄想で留めておこう・・・。
ロベールについて今までちょびちょび書いているからそれをまとめてみるか…。自分、なに書いてたかしら・・・。
ああ、本当に!楽しみで仕方がないのです。暇さえあれば、廃墟とアルカディアのことを考えています。
図版をちらちら見たけどね、「アルカディアの牧人」なんて、もうロベール一回死ねばいいよ、プッサンのアルカディアの牧人のパロディのようだ。遠くから牧人の墓を見ている。その墓には「我もまたアルカディアの牧人 ユベール」(!)と書いてある。ずるいよ、その台詞は。et ego pastor in Arcadiaだって!?完全に、ego(私)は人間じゃないか、プッサンのように「死」と解釈しうるのではなく…。ゲーテと同じ事言いやがった、羨ましすぎて妬ましい!!
アルカディアの墓に私も葬られたい。
という、興奮さめやらぬ乱文。ちょっと言わせて欲しかったの、脈絡を欠いても。
とりあえず、まろりーのテンションの高さに比して、お土産のテンションの低さに笑みを禁じ得ません。予算の少なさというか、知名度のなさというか。
まあ、ね、グッズにもなりにくいよね。これこそまろりーローマの廃墟フィギュアとか欲しかったけど(無いよ、そんなの)