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○なんせんす・さむしんぐ○

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クラヴサンでフランスものでバルバトルでデリクール

 今日の音楽呟き。

 最近、バッハ祭りをしていたので、急に普段の後期フレンチに舞い戻る。
 超名曲、ラ・デリクール。実は弾いたことがなかったという。
Claude-Bénigne Balbastre: La d'Héricourt


 いえいえ、美しいですね、この革命間際の音楽は。ため息ものです。末期的な諦念観がたまりません。こう、センチメンタルに憂鬱気取りで、耽溺的なところが好き。冒頭の偽終止なんか、本当、気取り屋さんめ。(←あくまでまろりーの感想ですよ!)クープラン時代の、独特な軽やかな精神はもう無いけど、この時代もいいものです。ヴィジェ・ルブランやグルーズみたく、ちょっと気障で、多少わざとらしい気がします。奴らほど、人を啓蒙するという気概はないけど、そこもいいよね。
 時代は、いわゆるマリー・アントワネットの時代。新古典主義に傾きかけ、もはやロココ様式は時代遅れとなり始めていました。実際、音楽でも美術でも、最先端のとんがった新古典様式もファッショナブルな様式として普通に見られる時代ですが、まだロココの気まぐれで快適な装飾性と、新古典の装飾を排した機能的な端正さとが、折衷された奇跡のいいとこどりが主流なのが素晴らしい。
 とりあえず、入手したモダン譜の、五線譜上下どちらもヘ音記号というのにテンションあがりますね!低音万歳。こういう低音を不機嫌な程どろどろ響かせたいものです。

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