PineWoodさま
コメントありがとうございます!
お返事遅くなりまして、申し訳ありません。
ダヴィンチのモナリザと並ぶ不思議な美しさ>
フィリッポ・リッピ、身分としては修道士なのに、修道女と駆け落ちしてしまったそうですが、リッピの美人なマリア様を見ると、やっぱり禁欲そうな修道生活より、大スキャンダルを辞さないほど愛に生きる人だったのかな、と思えます。
100%主観ではありますが、そんなフィリッポ・リッピの愛は、自分の描く女性にも注がれていて、それが彼の絵の不思議な美しさの理由の一つになるんじゃないか、と思っています。
今回の展示では、初期のフィリッポ・リッピのマリア様は意外に美人でない(笑)、という印象でした。
もしリッピが、マリア様を美人に描くようにならなかったなら、もしかしたら後のボッティチェリの人物もこれほど美人じゃなかったのかも知れません。
陰鬱な晩年の作風>
ボッティチェリ、華やかな画風だったのに、どうして晩年あんなに変わってしまったのか…私の好みとしては、残念です(笑)
画風が変わった理由としてよく言われるのは、フィレンツェの政情不安と、厳格なサヴォナローラに傾倒したことで、サヴォナローラは、ちょっとエロティックな要素のある絵を、キリスト教的に不道徳として、お焚き上げしてしまったのだそうです。
社会も不安な中、こういう人に心酔してしまっては、エロスの母ヴィーナスなんて、今までのように描けなくなってしまうのも無理はないかな、と思います。
でも、ちょっと思うのは、これは勝手な妄想ですけど(笑)、ボッティチェリって結構、人に影響されやすいタイプだったんじゃないかと…。
そうじゃなければ、ボッティチェリ本人の性格ではなく、メディチ家やその他注文主といったパトロンの意向をものすごく絵に出来るとか、なのかも知れません。
ダヴィンチやミケランジェロ壁画或は彫刻などとの関連>
そういえば、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロと、ボッティチェリの関連って、私、実はよくイメージ掴めてない事に気付きました。。。
確かダビンチとは同じヴェロッキオの工房で活動したし、ミケランジェロとはメディチ家辺りで交流もあったのではと思うのですが、なんだか関連性は頭の中でぼんやりしています。
ダビンチとミケランジェロの関連性、確かに興味深いですね…!