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○なんせんす・さむしんぐ○

美術や音楽の感想とか、動物中心のイラストのブログ。

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鍵盤楽器コレクターの館

以下、夢の断片。忘れないうちに携帯に打ったもの。たのしかった。


ノッカーで親しげに素早く執拗に叩きながら、中の返事のないうちに同時に扉を開けている。
中は広く、ネオ・バロック様式の感。四方の壁に大きな書棚。立派な装丁の大型本が入れられている。白、萌黄、桃色などに色が揃えられているのは持ち主の趣味。
鍵盤楽器が並ぶ。十分な間を空けて奥からグランドピアノ、ピアノフォルテ、大型の二段チェンバロ、やや小振りのチェンバロ、大きなヴァージナル、スピネット。
それでもなおホールの一画は余っている。
黒く光るグランドピアノの前に楽器の所有者が居る。いかにも誇らしげで尊大な笑み。
――ちょっと見ないうちによく運んだね。
――いいだろう。
――でも、この椅子と机は余計じゃないか。
部屋の様式に合わない現代的なS字型の机と椅子。蔵書の閲覧に使うのか。
黙って指し示された机の上には、脚のないヴァージナルとクラヴィコードとポータブルオルガン。
以前は無かったのを知っている。
――増えてる。
――いつかパイプオルガンも欲しいものだね。
所有者はまだ見ぬオルガンロフトを夢想して上を見上げる。
珍しがる連れを振り返り
――まあ、存分に彼の自慢話を聞きなよ。
自分は奥の扉へ退場しようとする。



 因みに、ネオ・バロックのホールは、まろりーの屋敷の一室で、そこにコレクターが自分のコレクションを運び込んだばかり。で、まろり自身も友人と初めてそれを観にきた、という前提。だから、日記のタイトルは正確じゃない。おそらく、楽器が見たいまろりと似つかわしい置き場所が欲しいコレクターとの思惑が一致したのでしょう・・・。

 今考えれば、「持ち主の好みに合わせて装丁された本」の持ち主は、コレクターじゃなくて、まろりなのかも(笑)夢の中で、本の設定はわかっても、持ち主は明らかじゃなかったのよね。。。 

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