この間、3本立てで夢を見ました。
3本目は忘れてしまったのだけど、なかなか楽しかったので忘れぬうちに夢日記。
1
私の元にある日、男が訪ねてきた。
彼は世界中に散らばったとある一群の書籍に番号を振っていくために旅をしている。
私の持っていた本に付いた番号は999番から1002番。
私以外にも、これ程までに多くこの類の書籍を持つ者が居たのかと思うと、少し感慨深い。
なにしろその本は、本当は存在してはいけないような、そんな本なのだ。
彼は自分のすることをしてしまうと、直ぐにまた何処か次の場所に発って行った。
それ以来、男の消息は聞かない。
が、ある時ある噂が流れてきた。
あの男が2000番を付けたあと行方不明だという。
私はどうしても気になって、男を捜すことにした。
しかし手がかりは、彼の振り続けた書籍番号のみ。
それはかの男の足取りを最初から、書籍番号1番から辿るということだった。
2
僕たち2人は、秘密裏の恋人同士で、近くに住んではいるけど、なかなか逢う事が出来ない。
だから、お互い信頼のおける小間使いに手紙をこっそり届けさせているのだけど、この日、僕はとうとう彼女にプロポーズをすることに決めた。でも、結婚するということは僕たち2人を守る秘密を破るということなのだから、そう簡単なことではない。
だから、せめて直接会って言いたかったので、僕は彼女に、昼の3時きっかりに行くから、人払いをして部屋の鍵を開けて待っていて欲しい、と手紙を書いて届けさせた。
ついにその日になって、僕が首尾よく彼女の寝室に入るや否や、彼女は恐怖に怯えた様子で一冊の本を抱えている。そのまま平静を失って体当たりするように僕に縋るので、落ち着かせるために僕は長い間、訳も分からず戸口で立ったまま彼女を抱いたり撫でたりしてやらねばならなかった。
ようやく彼女は僕から離れて、持っていた本を無言で差し出した。
それは彼女の何冊目かの日記だった。
でも、日付がおかしい。日記につけられた年月日が、30年も後なのだ・・・!
僕と結婚して、そのあとに起こった悲劇的な毎日が綴られている。
「私、こんなの書いていないわ。でも・・・・・・」
確かに彼女の字。
「何処にあったの」
「机の上に」
いたずらとも考えられない。
未来に綴られた日記が本物だとしたら、そしてそれが未来からなんらかの方法でやってきたとしたら――なにせ未来なのだから、過去に物を遣るなんてことが出来るようになっているかも知れない――それはつまり、
「…警告か?」
そして僕がプロポーズしようとしたこの日ここにその日記がやってきたという事は・・・・・・。
僕は、プロポーズの言葉を飲み込んだ。それよりも先にやることがある。
彼女の運命を僕が救ってやらねばならない。彼女の未来は僕の未来だ。きっと出来る、と不思議な確信があった。
幸せな結婚のために、二人の未来のために、その時、僕は決心した。
なんだこの予告編みたいな夢。べったべたで続きが面白そう。(あるいは、収拾つかなくなって尻すぼみに終わるか)
一応、同じ日の夢だからか、テーマは「記録」とかそんな感じらしいね。忘れてしまった3つ目の夢も「記録」に関することだったと思う。
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