羽の先に金属のペン先を付けたり
ボールペンを付けたのを羽ペンと称するのは反則だ!(過言)
羽ペンの作り方をレポートします。レッツトライ。
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前回までのあらすじ。
某月某日、魔狼まろりーは羽ペンを作るために、前段階として鳥の羽を一晩水につけてオーブンで焼いた砂の中に突っ込んでみた。(この作業をテンパリングという)http://marori.blog.shinobi.jp/Entry/15/参照。
それから、いろいろあって(主に、英語のHowToを読むのが面倒だった)そのまま放っておいたが、この日ついにペン先を削り出すことにした。
さて、テンパリングを終えた羽をいよいよ削る訳です。
まずは先端を斜めに切り落して、次に羽軸の半分くらいのところで平行に切る。
こんな感じかな。
なるべく自分が中心にしたいと思うところ(つまりペンの裂け目のところ)から左右対象に切る・・・。っていうけど、羽軸自体が左右対称でないという落とし穴。対処法は不明です(笑)
そしたら、次に、そのペンの中心となる「割れ目」を作る。ために、開いた羽軸の左右をぎゅっとつまんでパキリと割る。
……割れませんでした(泣)テンパリングを施した羽では出来るって書いてあったけど、これはテンパリング失敗したかも・・・。真偽もわかりません。
…割れないので、カッターで中央を裂きました。
このやり方も別に間違っている訳ではないのです。事実、他の作り方を見ても、一番初めにカッターで中央を裂き、その後でペン型に削っていく、って書いてあるところもあったのですから。
さて、気をとりなおして、その裂け目から同じ角度になるように、三角形にハサミでばっさり切りましょう。
そしたらこうなりました。
これだけでもそれっぽくなってきました。
この新しく作った三角形に内側にえぐれたカーヴを施します。そうしないと、紙に書くときにインクが大量に出てしまって、何か書くどころではなくなります。
こんなイメージで・・・。
カッターでちょっとずつ先を細くしていきます。ちょっとずつ、ちょっとずつ・・・。
さもないと、せっかく細くした先端が折れてがっかりな感じになります。↑折れた(泣)
功を焦らず、一ミクロンずつ削っていきましょう。
さて、削り終わったら、完成!間際です。
これから、微調整に次ぐ微調整が待っています。なにしろ、羽ペンなんて一発でうまく作れるほど沢山作ったことある訳ではないので、インクに浸けては試し書き、浸けては書き、良いかな? って思うまで試行錯誤。
上の写真で分かると思いますが、ペンの先端がかなり開いています。その状態で無理やり書くと、やっぱり二重の線で書けてしまう!
そういうカリグラフィー的なペンとして以外は使い物にならないので、思い切って、先っぽ数ミリをばっさり切り落として、削りからやり直しました。
なんとか、直った・・・かな。
試し書きの数々。アクションドローイングと言い張る。
・・・なんか、やっぱりテンパリングに失敗したかも・・・! テンパリングなしのときと書き味とか変わらないんだけど…!!
とりあえず、書くところがなくなったので、この辺で切り上げる。もっと切り方研究しないと、こればっかりは説明読んだだけでは、やっぱりさくっと上手くはいかないです。
今日わかったこと。
・一番必要なのは、削りの技術。
他にも色々切り方があるので、また今度挑戦してみよう。
そんな訳で最終形態↓
決して良い見本ではないので、そこのところは注意!
主流だった頃の人にも、羽ペンつくりの上手い人、下手な人がいただろうなぁ。で、羽ペン作りがうまくいかないと文字を書くのもままならない。
ましてや、写本を書き描くなんて、どれだけ素晴らしく出来た羽ペンを使っていたのかな。
そして、はるかに安定して簡単に線が引ける金属ペンの発明は偉大です。
あ、そうそう、ついでにいえば、羽ペンで線を書く場合、筆圧は限りなく低くしましょう。むしろかけない勢いで。 柔らかいので、あっという間に先が割れて二重線が引けてしまします。
そんな感じで簡単レポートでした。質問などは遠慮なくどうぞ。とはいえ、まろりもきちんと分かって作っている訳ではないのですが・・・。
あと、もっと上手いコツ、知ってらっしゃる方がいましたら、ぜひ教えてくださいませ。
ちなみに、グーグルで検索すると案外、英語で載っていますので、こちらの方をこそご参照ください。こっちの方が絶対正しい(笑)
http://search.yahoo.co.jp/search?p=how+to+++quill+pen&ei=UTF-8&fr=top_ga1&x=wrt
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