デューラー展の感想を書こうとしています。
しかし、存外に根本的な版画への愛が深すぎて、きちんと構成して文章を書かないと、版画そのものの記述に埋没してしまって、肝心のデューラーが語れない、とて苦戦しています(笑)
美術展の感想というのが、小難しく上から目線で言えば、まろりーの視覚体験を文章上で再現する、というものである以上は、デューラーを見るにあたっての「前提」をも語らねばならないのです。
この場合は、「版画技法」というものが前提。しかし、かといって、その前提というのは最低でも一冊の小冊子くらいにはなって出版されているようなもので、そういう専門的な説明は殆どのブログの読者様を退屈させてしまうこと確実です。
そこを上手くまとめるのが、まあ、多少困難に感じているという次第です。
いや、それほどまでに版画技法というものが、デューラーの画業、ならびに版画を鑑賞することに密接しているのですが、色々と言いたいことがあるけど、すべてを言うのは、それはもう、木版画のクロスハッチグ的描線みたく難しい。
決して線では出来ていない現実の光景を、版画の線的表現で置き換えるように、文章上のデザイン・取捨選択が必要になってきます。
ちょっと頭を冷やして、推敲します。
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