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○なんせんす・さむしんぐ○

美術や音楽の感想とか、動物中心のイラストのブログ。

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セザンヌ!

 セザンヌ展に行ってきました!
ただ券あったけど、もし無くても絶対行きたかったセザンヌ展。案外楽しみにしてました。
 友人との休みの関係で、19日に行ったのですが、1月19日はなんとセザンヌの誕生日でした。知らなかったけど、確かにちょっと山羊座っぽいかも(根拠なし(笑))

  で、横浜美術館にゆるゆる集まり、ゆっくり見ました。始めの方は平日の昼間なのに結構混んでいて驚いたものです。やっぱり誕生日だから?
  ま、例によって最後の方は皆疲れちゃって空いてたんだけどね。

  そんな訳でセザンヌ展。展示の趣旨は、偉大な近代絵画の父と呼ばれるセザンヌ、その影響がいかほどに大きかったか、見てみんしゃい。ってところかな。ただヨーロッパだけでなく、日本近代絵画への影響を丁寧に展示しているのが楽しい。しかも人物画、風景画、静物画と主要なジャンルを網羅してあります。
  ざっくりした所感は以下。

 そもそもから、まろりはセザンヌって一番「油絵っぽい絵」を描く人だと思っています。軽くはない色といいざっくりした筆致といい、油絵っぽくない? で、オランダ系統みたく本物かとみまごうようなリアリティはないけど、でも確固たる存在感というか、物質感、質量感。確かに存在するように見えるっていう点で、リアルだと思うのです。でもあくまで平面。

 人物画では青が綺麗だった。他の絵でも青が綺麗。セザンヌのこだわりの青でしょう。あと、背景のよく判らないところ。
風景画は線遠近法も空気遠近法も使っていないのに、しかも一番遠くの山は多分実際に見える以上に大きく(多分ね…)描かれているのに、すごい奥行き感なんです。
そんな奥行き感は水浴図の背景にもあったように思います。


 まあ、沢山見たからって上述のまろりの勝手な妄想は変わらずなんだけど、呪縛ともいえるセザンヌの影響力を見ると……、もう絵といえばセザンヌ!みたいな方程式が出来てしまったよう。こう、筆致が見えて、形はやや歪んでて、色もあんな具合。絵を描こうとするとああいう感じになってしまう。

 そんな訳で、様々な芸術家が、セザンヌ主義(セザニズムというらしい!)を発展させたりして、独自路線を開いていった、とそんな訳なんです。
  安井なんとかという日本の画家が、始めは垢抜けない和製の洋風油絵じみて(昔の日本の洋画ってわりかしそんな感じ)、かわいそうなくらいセザンヌ風で上手に描いていて、それからだんだん抜け出していったりとか。

 素敵な展示でした。

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