最近バロメッツが妙にツボに入ってしまったので、衝動的にバロメッツ的な何かを描いてみました。
何でしょう、これ。
描いた本人も描かれたものの意味が全然分からないのですが、「こんな感じっぽい雰囲気の何か」を描きたかったのです。
で、結局バロメッツかどうかも怪しくなっているとか。まあ結局、読み取るべき意味が無いという……。
雰囲気づけの為だけのゴシック風の文字列は、羊繋がりでパエドルスの寓話「Lupus et Agnus 狼と羊」です。
このゴシック風のブラックレターは、むろん読まれることを意図していませんが、内容が気になって気持ち悪いって方のために、下になんちゃって訳を付けておきます。
翻訳というより辞書と文法書を頼りに文章を眺めていてこんな意味かなと読み取った内容、というだけの代物ですので悪しからず(笑)
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ある同じ川に、 喉の渇きに駆られて狼と羊がやって来た。
上流に立っていたのは狼で、そしてずっと下流に羊がいた。
やがて、節操のない喉を持っていたので、この乱暴な略奪者たる狼がいさかいの口実を述べ始めた。
「一体なぜ」
と、狼は言った。
「俺の飲み水を濁らすのだ?」
これに対し、綿毛の生き物は怖がりながらも言った。
「伺いますが、貴方の訴えるようなことが、なぜ私に出来るでしょうか、狼様。貴方から私の方へと飲み水は流れているのですよ。」
真実の力で反駁されて、狼は断言した。
「この6ヶ月前にも、お前はそんな憎まれ口を叩いたな。」
羊は答えた。
「確かなことですが、私は生まれていませんでした。」
「神かけて言うが、お前の父親も」
狼は言った。
「俺に憎まれ口を叩いたものよ。」
そしてこのようにして、襲いかかると不当に引き裂いて殺してしまった。
あの狼みたく、偽の理由で無実の者を圧し潰す人々のために、この寓話は書かれたのである。