ちょっと、ドラゴンの背に乗って断崖絶壁を下るって、そんなファンシーな・・・!
神曲って一応コメディ(喜劇)ってことになっているけど、相変わらずのダンテのヘタレっぷりがコメディなのかも(曲解)
第17歌にて、なんか、ヴィルジリオパパがダンテの持ってた紐でドラゴンを釣って、それでヴィルジリオさんは「私が背中に乗せてくれるよう話をつけたげるから、あの辺で死人と話して暇つぶしてて」とか言っちゃって。
で、あとでダンテがヴィルジリオのところへ戻ってくると、彼はすでにちゃっかり背中に乗ってて、案の定ダンテは「乗るのまじ怖い!」って爪の先まで真っ青になって震えちゃうし。
ウェルギリウスさんは「このドラゴンはしっぽに毒があって危ないから、私が後ろに乗るよ。君は前に。」だって。格好いいぞ、ヴィルジリオ(笑)ダンテを無事に送り届けるようにって上からの命令とはいえ、ダンテに気を遣いすぎだよ、ウェルギリウス・・・! ダンテはダンテですっかり甘えて、「後ろから抱っこして下さい」って言おうとしてるし…。恐怖で声が出なかったんだけどね。でもツーカーでヴィルジリオパパはちゃんと押さえてくれます。
というか、第19歌で、
師(ヴィルジリオ)はやおら私(ダンテ)を両腕にすくい、ぴたり胸に抱きおわると、下りた道をふたたび戻ってゆく。
肌身離さず私を抱えながら、疲れた様子さらに無く、・・・略・・・師は私を運びあげた。
そこに師はそっと荷物をおろす。そっとおろしたは、山羊さえ通るをはばかるほどの、こごしく険しい岩の岨道ゆえ
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