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○なんせんす・さむしんぐ○

美術や音楽の感想とか、動物中心のイラストのブログ。

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簡易版羽ペンの作り方

おそらく間違っているのだけど
簡単な羽ペンの作り方を紹介します。レッツトライ。

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まず羽根を用意しましょう。スタンダードは、ガチョウの風切り羽です。あとは白鳥とか。
私は、東急ハンズのクラフト用品売り場でガチョウのを購入しました。
他の鳥の羽では、街で拾った鴉の羽で作ってみました。
ガチョウより、ちょっと柔らかかったです。ガチョウのが書きよい。
――なんだか、円筒形のものなら何でも作れるかも…?

作り方は、ネットの記述を参考にすると、切る前に羽軸の先を熱した砂に突っ込む
とありますが、やらなくても何とかなります(笑)
でも多分、先が硬くなって書きやすくなるんだと思う。
そんな感じで砂に入れてみたのがこのページ。

で、切り方は羽軸の先を下図のようにペン先のような形に切るのが基本です。
羽軸を切ると、もしゃもしゃした螺旋形の中身が出てきますが、それは取ってしまいます。
羽ペンの切り方
それから、鉛筆を削るように先を削って、厚さを薄くします。
ペン先を細らせるのではなく、厚みを減らします。

試しに書いてみて、先が柔らか過ぎたら先を太くします。
先端が四角くなるほど太いペン先でも、角で書くと線が太くなりません。
(と思います…私は太いペン先だと、どうも調子が悪かったです)
気に入った書き味が得られるまで調整を繰り返しましょう。
先を太くしたり細くしたり、赤い線の部分を長くしたり短くしたり…。
…好く調整しても、鉛筆みたくあっという間に磨り減っちゃうんですけどね…!
そこはまあ、ご愛嬌。
どうしても金属ペンの方が書きやすいので
金属ペンの先を参考にするのもいいと思います。

調整を繰り返すうちに、羽軸が短くなって、羽毛が邪魔になっていきます。
そしたら、余分な毛は切ってしまいましょう。
…私は使いやすさよりファンタジックな見た目を重視して(笑)切りませんが
むしろ削る前に最初から半分以上切ってしまうのが伝統的。邪魔だものね。

ご参考までに、下の写真がある時の私のペン先の状態です。
実写羽ペン


 大体こんな感じです。先程もちらっと言いましたが
羽ペンはとても耐久力が低くあっという間に先が磨り減りますが
使わないと上手く書けるようにならないと思いますので、ばんばん使ってやって下さい。

 最後に、鳥の羽軸は意外と硬いので、作るときに怪我をしないよう気をつけて下さいね。

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きちんと、本格っぽい(?)感じで羽ペンを作ってみました!
→1.テンパリングしよう→
→2.ペン型に切ってみよう→

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羽ペン制作!テンパリング編

英語サイトを読んでちょっとだけ進化した?
羽ペンの作り方をレポートします。レッツトライ。

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昨日の晩から、鳥の羽を水につっこんでいました。羽ペンを作る為に! 
 そのまま羽をそれっぽく削るだけでも十分ペンとして機能するのですが、もっと丈夫でしなやかな羽ペンを作るために、一晩水に浸け、熱した砂に突っ込むことが必要だというのです。
 この作業を、テンパリングと呼ぶらしい。

 折角だから、3本同時に作ってみることに。写真は、今朝の羽根の様子。 
羽を水に浸ける
 左から、ガチョウの羽(ハンズで購入)、カラスの羽(その辺で拾う。ちゃんと洗ってあります)、推定七面鳥の羽(オーボエのお掃除用を楽器店で購入)。
 うむ、ガチョウの羽が一番ペンとして使える部分(羽軸の根本から毛の生える部分まで)が長いみたいね。

 昨晩は、水に浮いてしまって、上から蓋を被せないと、水に浸かってくれなかったのですが、今朝になると、吸水したらしく、蓋なしでも沈みました。

 
 さて、お次の作業は、熱した砂につっこむ、みたいで。
 英語サイトの説明を訳しながら試しているのですが、

  350ディグリーズ・ファーレンハイトのオーブンで15~20分間焼いた砂に、水に一晩浸けた羽軸を突っ込みましょう!

 このメリケン野郎!何度だよ、華氏350度って…。
 まったく何度なのか見当もつかないので、インターネットで公開されている変換プログラムで計算しもらいました。
 華氏350度=摂氏176.66666666666663度 らしいです。
 …ま、180度ってことね。


 それで、砂なんだけど…。砂って何?何砂を使うの?英語の説明には言及なし。
 まろりは、砂と言えば砂場の砂を真っ先に思い出しますが、そんな見るからにばっちい砂を家に持ち込むのも触るのも嫌なんだけど。一応、公共物だしな(笑)パクっちゃダメか。
 海(最も近い海は東京湾)の砂も汚そうだし。

 とりあえず、市販の砂をあらかじめ購入してみる。
川砂
 川砂だって。どうせ川の砂をそのまま袋詰めにしただけだろうけど、砂場の砂よりはきれいでしょう…、きっと。
 ふむふむ、盆栽、観葉植物、サボテン、山野草を育てるのに使うのね。――まさかこんな用途に使われるなんて、思いもよらなかっただろうな。

 そんな訳で、砂を耐熱性のある何かに入れて焼かなきゃ。
 それなりに深さがあって、耐熱性のある入れ物…中に何かを入れてオーブンで焼けるもの…。
 よし、姉貴のケーキ型に入れよう!

 あとで綺麗に洗えば大丈夫だよね!砂入りケーキが出来ないように頑張りますから。――まさかこんな用途に使われるなんて、思いも(以下略)

 さっそく、砂を入れて、オーブンを180度、16分に設定!いや、20分もやるの、なんだか怖くて…(笑)なんか、砂はもともと湿っているんだけど、溶けるのはともかく、爆発したりしないよね?
 戦々恐々としながら待つこと16分、ピロリン☆という音と共にオーブンは無事止まりました。――まさかこんな用途(以下略)

 取り出して、ほかほか湯気のたっている砂に、羽根を突き刺してみる。
羽を熱した砂に突き刺す
 …燃えたりしないよね?(ビビりすぎだろ)
 あっ、落ち着いて英語の説明見返したら、まっすぐ突き刺してる!全部入らないから斜めに刺したんだけど、それでも良いのか、悪いのか、分からーん…。

 このまま砂が冷たくなるまで放置しましょう。ですって。

 そんなこんなで、ただいま砂が冷めるのを待っています。

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←1.簡易版羽ペンの作り方←
→3.ペン型に切ってみよう→

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続・羽ペンの作り方、カッティング編

羽の先に金属のペン先を付けたり
ボールペンを付けたのを羽ペンと称するのは反則だ!(過言)
羽ペンの作り方をレポートします。レッツトライ。

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 前回までのあらすじ。

 某月某日、魔狼まろりーは羽ペンを作るために、前段階として鳥の羽を一晩水につけてオーブンで焼いた砂の中に突っ込んでみた。(この作業をテンパリングという)http://marori.blog.shinobi.jp/Entry/15/参照。
 それから、いろいろあって(主に、英語のHowToを読むのが面倒だった)そのまま放っておいたが、この日ついにペン先を削り出すことにした。


 さて、テンパリングを終えた羽をいよいよ削る訳です。
 
 まずは先端を斜めに切り落して、次に羽軸の半分くらいのところで平行に切る。
15dfefdf.jpeg
こんな感じかな。

 なるべく自分が中心にしたいと思うところ(つまりペンの裂け目のところ)から左右対象に切る・・・。っていうけど、羽軸自体が左右対称でないという落とし穴。対処法は不明です(笑)

 そしたら、次に、そのペンの中心となる「割れ目」を作る。ために、開いた羽軸の左右をぎゅっとつまんでパキリと割る。
 ……割れませんでした(泣)テンパリングを施した羽では出来るって書いてあったけど、これはテンパリング失敗したかも・・・。真偽もわかりません。
 …割れないので、カッターで中央を裂きました。
 このやり方も別に間違っている訳ではないのです。事実、他の作り方を見ても、一番初めにカッターで中央を裂き、その後でペン型に削っていく、って書いてあるところもあったのですから。

 さて、気をとりなおして、その裂け目から同じ角度になるように、三角形にハサミでばっさり切りましょう。
3f331d14.jpeg
 そしたらこうなりました。
 これだけでもそれっぽくなってきました。

 この新しく作った三角形に内側にえぐれたカーヴを施します。そうしないと、紙に書くときにインクが大量に出てしまって、何か書くどころではなくなります。 
87f2ad68.jpeg8ddc10da.jpeg
こんなイメージで・・・。 

 カッターでちょっとずつ先を細くしていきます。ちょっとずつ、ちょっとずつ・・・。


0f393f05.jpeg
さもないと、せっかく細くした先端が折れてがっかりな感じになります。↑折れた(泣)
功を焦らず、一ミクロンずつ削っていきましょう。

 さて、削り終わったら、完成!間際です。
 これから、微調整に次ぐ微調整が待っています。なにしろ、羽ペンなんて一発でうまく作れるほど沢山作ったことある訳ではないので、インクに浸けては試し書き、浸けては書き、良いかな? って思うまで試行錯誤。

 上の写真で分かると思いますが、ペンの先端がかなり開いています。その状態で無理やり書くと、やっぱり二重の線で書けてしまう!
 そういうカリグラフィー的なペンとして以外は使い物にならないので、思い切って、先っぽ数ミリをばっさり切り落として、削りからやり直しました。
210cb871.jpeg
 なんとか、直った・・・かな。

d242a308.jpeg
試し書きの数々。アクションドローイングと言い張る。

 ・・・なんか、やっぱりテンパリングに失敗したかも・・・! テンパリングなしのときと書き味とか変わらないんだけど…!!
 とりあえず、書くところがなくなったので、この辺で切り上げる。もっと切り方研究しないと、こればっかりは説明読んだだけでは、やっぱりさくっと上手くはいかないです。

今日わかったこと。
 ・一番必要なのは、削りの技術。

 他にも色々切り方があるので、また今度挑戦してみよう。

 そんな訳で最終形態↓
 53b6812c.jpeg 
 決して良い見本ではないので、そこのところは注意!

主流だった頃の人にも、羽ペンつくりの上手い人、下手な人がいただろうなぁ。で、羽ペン作りがうまくいかないと文字を書くのもままならない。
 ましてや、写本を書き描くなんて、どれだけ素晴らしく出来た羽ペンを使っていたのかな。

 そして、はるかに安定して簡単に線が引ける金属ペンの発明は偉大です。

 あ、そうそう、ついでにいえば、羽ペンで線を書く場合、筆圧は限りなく低くしましょう。むしろかけない勢いで。 柔らかいので、あっという間に先が割れて二重線が引けてしまします。


 そんな感じで簡単レポートでした。質問などは遠慮なくどうぞ。とはいえ、まろりもきちんと分かって作っている訳ではないのですが・・・。
 あと、もっと上手いコツ、知ってらっしゃる方がいましたら、ぜひ教えてくださいませ。

 ちなみに、グーグルで検索すると案外、英語で載っていますので、こちらの方をこそご参照ください。こっちの方が絶対正しい(笑)
http://search.yahoo.co.jp/search?p=how+to+++quill+pen&ei=UTF-8&fr=top_ga1&x=wrt

←1.簡易版羽ペンの作り方←
←2.テンパリングしよう←
 

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空想の小鳥

edatori.png

 某氏のホームページの壁紙となることを想定して描かれた小鳥。リクエスト;線の細かい、博物誌的な、小鳥。

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セザンヌ!

 セザンヌ展に行ってきました!
ただ券あったけど、もし無くても絶対行きたかったセザンヌ展。案外楽しみにしてました。
 友人との休みの関係で、19日に行ったのですが、1月19日はなんとセザンヌの誕生日でした。知らなかったけど、確かにちょっと山羊座っぽいかも(根拠なし(笑))

  で、横浜美術館にゆるゆる集まり、ゆっくり見ました。始めの方は平日の昼間なのに結構混んでいて驚いたものです。やっぱり誕生日だから?
  ま、例によって最後の方は皆疲れちゃって空いてたんだけどね。

  そんな訳でセザンヌ展。展示の趣旨は、偉大な近代絵画の父と呼ばれるセザンヌ、その影響がいかほどに大きかったか、見てみんしゃい。ってところかな。ただヨーロッパだけでなく、日本近代絵画への影響を丁寧に展示しているのが楽しい。しかも人物画、風景画、静物画と主要なジャンルを網羅してあります。
  ざっくりした所感は以下。

 そもそもから、まろりはセザンヌって一番「油絵っぽい絵」を描く人だと思っています。軽くはない色といいざっくりした筆致といい、油絵っぽくない? で、オランダ系統みたく本物かとみまごうようなリアリティはないけど、でも確固たる存在感というか、物質感、質量感。確かに存在するように見えるっていう点で、リアルだと思うのです。でもあくまで平面。

 人物画では青が綺麗だった。他の絵でも青が綺麗。セザンヌのこだわりの青でしょう。あと、背景のよく判らないところ。
風景画は線遠近法も空気遠近法も使っていないのに、しかも一番遠くの山は多分実際に見える以上に大きく(多分ね…)描かれているのに、すごい奥行き感なんです。
そんな奥行き感は水浴図の背景にもあったように思います。


 まあ、沢山見たからって上述のまろりの勝手な妄想は変わらずなんだけど、呪縛ともいえるセザンヌの影響力を見ると……、もう絵といえばセザンヌ!みたいな方程式が出来てしまったよう。こう、筆致が見えて、形はやや歪んでて、色もあんな具合。絵を描こうとするとああいう感じになってしまう。

 そんな訳で、様々な芸術家が、セザンヌ主義(セザニズムというらしい!)を発展させたりして、独自路線を開いていった、とそんな訳なんです。
  安井なんとかという日本の画家が、始めは垢抜けない和製の洋風油絵じみて(昔の日本の洋画ってわりかしそんな感じ)、かわいそうなくらいセザンヌ風で上手に描いていて、それからだんだん抜け出していったりとか。

 素敵な展示でした。

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なんせんす・さむしんぐ

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