無茶な願いです・・・。↑こんなやばい曲。指が足りない!(長さと本数が)
さて、今までもちょびちょび手遊びくらいにロンドーの部分だけでもと弾いたりしたものですが、来年の目標として、フライング気味に通して練習しだしたりしています。
パッサカーユ。元々はメヌエットやジグのような舞曲の1つ。変奏曲の一種で、パッヘルベルのカノンみたく、同じ低音の上で執拗に繰り返します。が、パ~のカノンよりも、ずっと重厚で熱を孕んだ雰囲気、だと思う。
話はずれますが、個人的にはゴヤがとくに彼の「ロス・カプリッチョス」がパッサカリアなイメージ(笑)理性が眠れば、魔物が生まれる、みたいな。だからって、パッサカリアという形式が黒ゴヤみたく陰惨だというのではありません。どちらもパッション&バイオレンス(笑)だとは思うけど。
ゴヤ<理性が眠れば妖魔が生まれる>
そんなパッサカリアの「異空間」に魅せられて、弾きたいと願うようになった訳ですが、パッサカリアといえば、とりあえずクープランでしょう!--バッハじゃないのか、って突っ込みは想定内です(笑)
しかし、上の写真のとおり、容易な曲ではありません。というか、やっぱり理解=解釈は出来ないかなー。まあ、理解できたところで、技術的な問題で「音楽的表現」どころではないのですが・・・。一瞬たりとも気が抜けませんが、ある程度気が抜けられる余裕がないと音が聞えない。。。
普段アルカディアへの道を求める傾向にあるまろりーはもっと穏やかで夢見がち(笑)な曲を好んで弾きたがりますので、パッサカーユの精神へ飛ぶには、ロココ調の白いゴヤからブラック・ゴヤが覚醒するくらいの衝撃があります。飛びきれないで半端になる可能性大(笑)
白ゴヤ<葡萄の収穫>、黒ゴヤ<魔女の夜宴>
ちなみに一番有名な「黒い絵」、<サトゥルヌス>の絵を出そうと思ったのですが、あまりに血まみれショッキングなので、気持ち悪くなる人もいようからやめておいた。余談ながら<砂に埋もれる犬>なんかは頭上の果てしない虚無と圧倒的な寂寥感にぞっとします。決して犬に自分を重ねてはいけない!
ゴヤ<砂に埋もれる犬>
閑話休題。
音楽家じゃないから、技術という足枷が非常に重いです。どの曲を弾くにしてもそうなのですが、難易度が上がると、ごまかしが効かなくなって路頭に迷います。ううう・・・こんなに和音を重ねちゃってまあ…。
しかし、ところどころ本当に格好いい!完璧に弾くことは出来ないだろうけど、通して立ち止まらずに弾けるくらいには頑張りたいなー。・・・来年ね!(笑)
間にロンドーを挟みつつ、全部で8回変奏をしますが、写真の第7変奏が一番やばくて、一番の盛り上がり部分ですが、あまりに難しいので、とりあえず、その手前の5番目と6番目がそれなりに美しく弾ければ…!(笑)この辺が一番のお気に入りです。
でも、これでも7番目、少しずつは勢いが出てきているんだぜ!(もちろん最初はドーミーソー♪みたいな感じで一音一音丁寧に重ねてた)
まあ、せいぜいアルペッジョの燃え上がるような柱の間をうろうろ彷徨うつもりです。
ちなみに、写真の楽譜は脳内通称「ブラームスさん」。愛用してますブラームス編集の楽譜です。ときどき間違ってて、このヒゲ!とか思う。
庭の正面には梅の木があって、冬になって葉が枯れると、枝もたわわに、すずめが生ります。
今日は20羽以上のご来客。
最近、ごみ捨て場にお米がまるまる一袋捨てられていて、非常にもったいないが、さりとて最早人間には食べられない代物なので、そのお米は当然すずめの皆様を歓待するために使われるという訳です。
が、どうやら、すずめの皆様方は、ちゃんとお釜で炊いたご飯の方が好きみたいです。
お米なのに食いつきが悪い。なかなか舌の越えたお客様です…。
生のお米よりかは、隣に生えているさるすべりの実の方がお好みのよう。
さるすべりの枝は細く、実はその先端についており、すずめのような軽く小さな鳥といえども、枝がたわんで非常に食べにくい。
しかも後になればなるほど食べ易い部分は無くなって、細い枝の先でゆらゆらしながら苦労して食べる様子も可愛くてたまりません。
しかし、それでなくとも冬のすずめというものは何とも愛らしいものです。
夏などは核家族単位で行動しているらしい彼らですが、寒くなると群れて数を増やします。
しかも冬毛に換わって、まるまるふくふくとします。そしてそれが群れる。
枝の股に落ち着く様、斜めにとまる様、電線に一列に勢ぞろいする様、地面を跳ねる様、羽繕いをする様、頬の黒い斑点を足で掻く様、どれをとっても可愛い。
ワーグナーです。
図書館で借りて勢いで読んでしまいました。CDやDVDじゃなく、ロマンチックな挿絵のものね。
いや・・・本当はキネの「さまよえるユダヤ人」が読みたくてしょうがないんだけど、図書館に無いので、タイトルの似ているワーグナーで代用してみました。
死を求めてこの世を彷徨う不死の呪いを掛けられた男の話って設定的にも伝説的にも全く同じ系統なんですがね、キネのに比べたら、ワーグナーといえども軽すぎる…。
つまり、読み口が全然違うのです。
ユダヤ人はめくるめく意味不明さで、難解すぎて理解できませんが、しかしそれでも滅多やたらに格好いいのです。あんな読み口はなかなか他にありません。
ワーグナーのオランダ人はもちろんロマン主義ですが、ユダヤ人も相当ゴシック・ロマンって感じがします。
ああ、もうアマゾンとかで買ってしまおうか…。古本でも結構高いのよね・・・。